毒親こそが、被害者を作り出す本当の犯罪者

毒親は犯罪者

「親に口答えするんじゃありません」こういった言葉、一度は聞いたことがあるのではないかと思う。同様に、先生にも口答えはしないのが得策だと考える人もいるし、目上の人には口答えをしないのがいいと考える小利口な人がいるようだ。

 

問題なのは、大人の中には、子供の頃に言われたこの決まりを今でも守っている人がいるということだ。自分の意見があっても、言わないのが「正しい」、「得なこと」だという考えが染みついているのであろう。だが、最も最悪な場合は、口答えをするのは「罪」だという意識を背負っている時だ。こんな風に思っているひとは、いつも自己を抑圧・否定され、怒りを抱えている。

意見も言えないのであれば、健全な関係ではない

毒親に育てられた人の特徴は被害者であること1

一方的にああだこうだ言われるなんて、それは、どういった場合でも不快なものである。こういった不快な人間関係を、「不健全な人間関係」と言う。「これをしなきゃダメでしょ」という親の意見に対して、子供は「分かった」という言葉しか許されていないのであれば、それはコミュニケーションをしているとは言えない。

 

この関係は、「支配する側」と「支配される側」の関係に過ぎない。相手を思いやったり、相手のことを考えるという余地はどこにもない。だが、毒親は自分の権利と言わんばかりに、子供を支配し痛めつける。当然、いつも毒親は「支配する側」にいたがる。

毒親が作り出す「被害者」

毒親に育てられた人の特徴は被害者であること2

こういった子供は、断れなくなるため、被害者意識が強い。本当は断る権利があるのに、その権利がないと思いこまされるから断れないのだ。断るのは、「口答え」に該当すると勘違いしているのだ。

 

例えば、次のような訴えをする人間になる場合がある。「家事をしたくないけれど、ちゃんと毎日している。それなのに、夫は全然その大変さを分かってくれない。ひどい。」まるで、夫が悪人であるような言い分をしており、妻である自分は被害者である。

 

こういった被害者意識の強い言動をするのは、家事をするのは義務だと思っていることにある。たとえ夫に家事をお願いされても、断ることも出来るのに、断る権利がない(口答えするのは悪いこと)と思っており、また、断ったら嫌われたり、いざこざが起きると思っているから断れないのだ。

 

もう一度言うが、断らなかったのは妻本人である。つまり、自らの意思で家事をやったに過ぎない。健全な人ならば、したくないことをしたくないと言える関係を築いているので、夫に素直に「悪いのだけれど、今日は家事が出来ない。ごめんね。」と言えるはずなのである。

 

そして、話し合い、家事についての問題を一緒に解決できる。健全な妻は、要求に対してノーと言っても嫌われないことを知っているし、それが罪だとも思っていないし、こういった言い分が口答えであるとも認識していない。実際その通りである。でも、毒親に支配されてきた子供は、それが理解できないし、断れないのである。かくして断れず、自分で自分を被害者にしてしまう。

毒親は真の犯罪者

毒親に育てられた人の特徴は被害者であること3

親に「こうしなさい」と言われてそれに従わざるを得なかった子供は、往々にして本当の犯罪の被害者になってしまう。例えば、学校の変な先生に「服を脱ぎなさい」と言われたら、嫌でも脱がざるを得ない子になる。こういったことを言う先生が変だと思っても、脱いでしまうのだ。

 

相手の先生からしたら、この子供は言えば何でもする都合のいい馬鹿であろう。一方、子供は指示に従わないのはとてつもない「悪」であり「罪」だと植え付けられているので、こんな変質者の言うことを聞かざるを得なくなり、脱がざるを得なくなる。もちろん、毒親から支配されることに慣れきっているから、このようなことになるのである。

 

これはいつもの延長なのだ。いつも自分には言う権利がなかったので、今回も自分の意見を言う権利はないだけだ。事件が場合によっては露呈した場合、親が先生を責めることもある。だが、根本的原因は、その毒親にある。

 

子供に、「自分の意見をもってもいい」ということを教えなかった親が悪いのだ。また、「断る」ことを教えなかったのだ。ただ指示や要求をされたら「受けいれて、支配される」ように訓練したのは、親なのだ。本物の犯罪者はこの毒親である

 

毒親は、自分の意見を肯定してくれないと、ひどく不安になる自己肯定感の低い人たちであることが多い。だから、親を肯定せずに「自分の意見を言う」子供を許せないため、「口答えするな」と偉そうに言い、自分のことだけ考え自分を守ってきた。

 

だが、結局自分に返ってきたのは、子供が犯罪の被害者になるという最悪の結果だ。ある意味自業自得である。そして、子供からしたらもっと悲劇である。

毒親家庭は、家庭でも何でもないただの修羅場

毒親に育てられた人の特徴は被害者であること4

普通、支配される側は非常に屈辱的な怒りを感じており、こういった関係が、子供が大人になっても続く場合、親子関係は事実上破たんしている。なぜならば、子供は親に怨みを抱いているからだ。常に自分を否定し続けられたら、無理もなかろう。

 

だが、どこかで親を愛しているため、親と決別も出来ない場合がほとんどである。でも本当は憎んでいる。でも離れられない。この矛盾が怒りを増長させるのである。

 

毒親家庭は、一見幸せそうに見える場合もあるし、親が立派な職業の場合もある。だが、その実態は家庭内で喧嘩が絶えないことも多い。最悪なのは、喧嘩は異常なことであるのに、毒された家庭では、痴話げんか的なものと楽観的に捉えられていたりすることである。

 

実際は、健全な家庭の人が見たら、怖くなるような喧嘩をしているものだ。というよりも、健全な家庭では、喧嘩などない。意見が割れても、穏やかに解決するだけの健全さがあるのだ。

 

毒親家庭では、コミュニケーションという概念が欠如しているため、意見が食い違うときは、喧嘩になるのである。支配するか、されるか、のどちらかという非常に不健全な関係なのである。

毒親のせいで健全なパートナーを選べなくなる

毒親に育てられた人の特徴は被害者であること5

自分に対して抑圧的な指示や要求をしている人をパートナーにしてしまったりするのが毒親に育てられた子供の習性である。もちろん、こういった関係は親と築いた関係と同じように、非常に不健全な「支配する側と支配される側」の関係であるため、長続きはしないか、冷え切った関係になる。

 

喧嘩が絶えないことも普通である。とにかく一緒にいて快適な関係にはならない。毒親に育てられた子供は、抑圧的な指示や要求をする人を「嫌な奴」だと思う思考がない。喧嘩が日常的なのも普通のことであり、疑問にも思わない。最終的にパートナーとの関係が終わったときに「またダメになった」と言う事実が突き付けられても、その原因が不健全な関係にあったことに気づきもしない。

 

親もそのような人物であったため、これを「悪」と認識できないのだ。指示されたり要求されるのは普通のことであり、嫌なことを言われても、自分のために相手は言っているとすら思うこともある。断れないし、相手に断られたら気に入らないし、うまいコミュニケーションの仕方も知らないのである。

 

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